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保育園ナースのりらがこどものあれこれ、保育園看護師事情を記録します*॰ॱ✍

11月12日はいい皮膚の日!こどものお肌のケアはどうしてる?

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🤱「こどもの肌って敏感💦どうやってケアすればいいの?」

🤵‍♂️「こどもの肌が荒れてしまった💦どうしよう💦」

 

11月12日。

本日はいい皮膚の日です!

1989年日本臨床皮膚医会により、1(い)1(い)1(ひ)2(ふ)の語呂合わせで制定されました。

こどもの皮膚は繊細で敏感…と聞いたことはあるけども、ただしいケアはできていますか?

皮膚は日頃のケアによって、トラブルを予防したり、悪化を防ぐことができます。ただしいケアをして、お子さんの肌をまもってあげてくださいね。

◆この記事でわかること◆ ・こどもの皮膚についてがわかる。
・頭正しい皮膚のケアがわかる。

 

皮膚ってどんな役割をしているの?

皮膚は、アレルゲンや暑さ、寒さ、紫外線、摩擦など様々な刺激から体を守る役割をしています。

皮膚がないと、これらの刺激に晒され、様々なトラブルを引き起こします。

また感覚をキャッチする役割をしており、私たちがものを触れた時の感触や、痛みを感じるなど、感覚を感知します。

こどもの皮膚ってどうなってるの?

「こどもの皮膚はデリケート」

と、きいたことはあると思いますが、具体的にはどのような状態なのでしょうか。

皮膚には、バリア機能があり、そのバリア機能で体を守っています。このバリア機能で1番外側に「角質層」という部分があるのですが、こどもはこの角質層部分が大人に比べて薄くできています。また、こどもはその成長時期によって、皮脂の分泌量が異なり、時期によっては乾燥しやすくなります。そのため、大人に比べて肌トラブルが多くなります。それゆえに、こどもの肌はデリケートと言われているんですね。

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皮膚トラブル予防にはどうすればいいの?

ただしいスキンケアをすること!

「ただしいスキンケアをすること」これにつきます。

ただしいスキンケアとは「清潔・保湿・紫外線対策」の3つで成り立っています。これから順番に解説していきますね。

清潔を保つ

まずは、「皮膚を清潔に保つこと」これが大切です。こどもは汗やヨダレで汚れやすく、この汚れによって皮膚トラブルを生じやすいです。そのため、清潔に保つことがポイントになります。そして、この清潔に保つためにどんなケアをするのか?が非常に重要になっていきます。

毎日お風呂に入ってからだを洗うと思うのですが、このときにゴシゴシからだを洗っていませんか?からだをゴシゴシあらうと、角質層が傷つきます。そのため、「たっぷりの泡でやさしく洗う」ことが大切です。

具体的には以下のポイントを注意して洗ってあげてくださいね。

◆洗う時のポイント◆ ・顔を洗う時はくるくると円を描くように洗います。
・頭皮は皮脂が多いためヘアシャンプーがオススメ!指の腹で洗いましょう。
・首や付け根、わきの下、肘、手首、足首、陰部は汚れがたまりやすいです。そのため皮膚のしわを伸ばして洗いましょう。

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保湿をする

からだを清潔に保てたら、次は保湿です。この保湿は特に重要です。こどもの皮脂量ですがら、大人に比べて1/3ととても少なくなる時期があります。1歳~小学校6年生までが最も少ない時期です。そのため保湿は朝と夜の1日2回行ってください。これをすることで、肌トラブルはかなり防ぐことが出来ます。

保湿剤には様々な種類があるのですが、乾燥が強い季節や肌の時はクリームタイプ、夏はローションなど、肌の状態に合わせて選ぶといいです。

保湿剤を塗る時のポイントは、以下を参照してください。

◆保湿剤を塗るときのポイント◆ ・クリームタイプであれば、大人の指の関節一つ分、ローションタイプであれば一円玉サイズの量で、大人の手のひら2枚分の範囲を塗ることができます。
・肌がテカテカしてティッシュがつくくらいを目安に塗りましょう。乾燥が強い場合は、保湿剤をすぐに吸収してしまいます。重ね塗りをしてあげてください。
皮膚のしわや関節などは広げながら塗りましょう。

紫外線対策をする

前の項目で、こどもの肌は、大人に比べて角質層が薄く、皮脂分泌量が少ないことから、肌トラブルが生じやすいことをお伝えしました。特に赤ちゃんは外からの刺激にに対して、紫外線の影響を受けやすいです。そのため、紫外線対策を行って、皮膚トラブルを予防していきましょう。

紫外線対策としては以下のポイントに気を付けてくださいね。

◆紫外線対策のポイント◆ ・日焼け止め使用しましょう。使用するのはSPF20のもので石鹸で落とせるものを選びましょう。
・骨の成長にもかかわるため日光にあたる時間も大切です。目安として15分以上の外出をする際に日焼け止めを使用しましょう。
・帽子やタオル、長袖、長ズボンで紫外線対策をすることもオススメです。

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まとめ

まとめになります。

・こどもの肌は大人に比べてデリケート。肌トラブルを起こしやすいため、正しいケア が必要。 

・正しいケアとは、「清潔・保湿・紫外線対策」をすること。

・清潔はたっぷりの泡で優しく洗うこと。

・保湿は皮膚がテカテカとしていて、ティッシュがつくくらい塗ること。

・紫外線対策は15分以上の外出の際に、日焼け止めを使用する。帽子やタオル、長袖、長ズボンで紫外線対策をすることも良い。

 

正しくケアを行って、お子さんの肌を守っていきましょうね♡

 

 

11月8日は「いい歯の日」🦷✨歯を大切にしてますか?

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👦「むし歯はできたけど、大人の歯になったらむし歯なくなるからいいよね!」

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11月8日。

今日はいい歯の日です!

1993年、1(い)1(い)8(は)の語呂合わせにあわせて、日本歯科医師会によって制定されました。

みなさんのお子さんは歯を大切にする行動ができていますか?

突然ですが、下記のチェックポイントをお子さんに当てはめて確認してみてください。

いくつ当てはまりましたか?

1つでも当てはまった方、、むし歯危険信号です!!

 

むし歯になったら、何度も病院に通って治療。。

知らない先生に口を開けて、いろんな器具を口の中にいれられて、こどもは大パニックで治療できない。

そんな様子にパパさんママさんはぐったり。。

 

そうなる前に、このブログを読んで、一緒にお子さんの歯を守っていきましょう♡

 

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むし歯とは?

まず、「むし歯」とはどんな状態がお話します。

むし歯とは、歯を覆っているカルシウムが溶けてしまい、穴があいてしまう状態を言います。

1度穴があいてそのままにしておくと、進行して痛みが出現します。さらに放置しておくと、むし歯は神経にまで達してしまいます。神経に達すると、乳歯だけでなく、これから生えてくる永久歯にも影響が出ます。

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むし歯はむし歯菌の感染によって起こる!

ところで、むし歯ってどうしてなるかわかりますか?

甘いものを食べたから歯がとけてしまった、、と思っていませんか?

実はそれ、違います。

むし歯はむし歯菌(主にミュータンス菌)の感染によって起こるんです。

もともと生まれた頃の赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいません。ですが、生活していく中でパパさんやママさんからむし歯菌に感染していきます。この感染は、単に口移しをしないとしても、知らぬ間に感染してしまうため、感染を防ぐことは困難です。

🤱🤵‍♂️「感染を防げないってじゃあどうしたらいいのよ~!?」

そんなママさんパパさんたちの声が聞こえてきそうです。

答えは、「むし歯菌の定着を減らすこと」。これに限ります。

むし歯菌の感染を防ぐのは難しいとお伝えしましたが、むし歯菌が定着してしまうことを防ぐことは可能です。どうすれば良いかというと、むし歯菌が定着してしまう前に、常在菌が歯に定着するようにすればいいのです。具体的には、感染を防ぐことは難しいので、パパさんママさんがきちんと歯磨きを行なったり、予防歯科に努めていくことが大切です。

一番の問題は砂糖が歯に残っている時間!

むし歯菌が単独でむし歯をつくるのか?といわれればそうではありません。むし歯は、むし歯菌が砂糖を餌にして酸を出すことで、歯を溶かしていく過程おきます。

そのため、砂糖が長時間歯に残り続けないようにしていくことが大切です。決して、甘いものを食べたからむし歯になるというわけではないのです。

虫歯を予防するには?

ダラダラ食べをしない

前の項目で、砂糖が長時間残り続けないようにする必要があるとお伝えしました。

具体的には「ダラダラ食べをしない」これにつきます。もし甘いものを食べる時は食事のあとに食べるなど、「食べる」時間と「食べない」時間でメリハリをつけることが大切です。

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歯ブラシで正しいブラッシングをすることが一番!

歯ブラシにはふたつの効果があります。

1つは食べかすを落とすこと。もうひとつは歯垢を落とす効果があります。

食べかすはむし歯菌の餌になりますし、歯垢は細菌のフィルムになり、時に歯肉炎や歯周炎の原因にもなりえます。これらはうがいをしただけではとれず、物理的に擦って落とす必要があります。それが歯ブラシというわけです。

ただしい歯みがきの仕方は、歯ブラシを歯に対して垂直に当てて小刻みに磨くこと。力を入れる必要はないです。

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歯みがきはこども任せ!?

仕上げ歯磨きは何歳まで必要か知っていますか?

実は小学校6年生くらいまでは必要とされています。

歯を磨く動作はもっと早い段階からできるようになりますが、永久歯が生えるまでは、乳歯と永久歯が混在するため、磨き残しがちです。永久歯が全て生えるのが小学校6年生くらいなので、その頃までは仕上げ歯磨きをしてあげてくださいね。

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フッ素を塗布しましょう。

フッ素は歯にとって重要なものです。

フッ素の役割として、歯の再石灰化を促進します。

むし歯はむし歯菌の出す酸によって、歯が溶けていきます。ごく初期の段階であれば、フッ素を使うことで、この溶け始めている歯を修復する(再石灰化)ことができます。

フッ素の入っている歯磨き粉を使用したり、歯科でフッ素を塗布してもらうのもいいと思います。

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歯磨きを楽しくするpoint!

だいたい1歳くらいになってくると、歯磨きを嫌がり始めます。そんなときは、歯磨きを楽しくする工夫をしてみてください。

例えば、歌いながら歯を磨く。「お口の中にバイ菌がいるよ~!やっつけろ~!」こどもの興味を引くように演技をするなど、無理やり歯を磨くのではなく、こどもにとって楽しいと感じるような歯磨きをするといいですね。

どうしても嫌がってしまう場合は、夜の歯磨きだけでもできるといいです。むし歯菌は夜の寝ている間に活発になるため、夜の歯磨きをしっかり行うことで予防することに繋がります。

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もしむし歯になってしまったら、、?

進行する前に受診して治療をしましょう。

進行が進めば、それだけ治療に伴う痛みや拘束が生じます。そのためむし歯を自覚したらなるべく早く受診をしてください。

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この機会に生活習慣を改めましょう。

むし歯は予防を行うことで発症を防ぐことが出来ます。

先にあげたメリハリをつけた食生活をすることや、歯磨きをすることはもちろんのこと、かかりつけ医をみつけ、定期受診をしてみましょう。そうすることで、磨き残しを把握出来たり、むし歯があった場合でも早期発見、治療ができます。

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まとめ

まとめになります。

歯は一生お付き合いするもの。歳をとっても美味しく食事をするために普段から予防歯科を心がけましょうね!

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子どもの脱水に注意⚠️脱水とは?なったらどうする?

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‪🤱「子どもって脱水になりやすいの?」

🤱「脱水になるとどんな症状がでるの?」

👨「脱水を防ぐにはどうしたらいいの?」

👨「脱水のときはどうしたらいいの?」

 

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ご覧いただきありがとうございます!

 

「子どもは大人に比べて、脱水になりやすい。」

そんなことを聞いたことはありませんか?

まさにこの通り、子どもは脱水に陥りやすいです。

なぜ子どもは脱水になりやすいのでしょうか?

今回は子どもがなりやすい「脱水」について、解説していきたいと思います。

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1.脱水とは?

脱水とはからだの水分がない状態

脱水とは、簡単に言うと「からだの水分がたりていない状態」をいいます。

詳しく解説しますと、なんらかの原因でからだから水分が失われるor摂取不足が生じて、体液(からだの水分や電解質)が足りなくなった状態をいいます。

脱水の状態は続くと命の危険も伴うため、早急な対応を要します。

ヒトの身体は60%が水分でできている

「ヒトは水分なしには生きていけない」と聞いたことはありませんか?その言葉通り、ヒトのからだは水分でできており、その割合は60%にもなります。

この水分は、体温を一定に保ったり、からだから老廃物を出したり、栄養や酸素といったからだらに必要不可欠なものを運搬したり等、様々な役割を持っています。そのため、ヒトにとって水分はなくてはならないものなのです。

こどものからだは75~80%が水分でてきている

子どもの場合、さらにからだの水分量は変わってきます。その割合は75~80%にもなります!

そのため、大人以上に水分量を必要とします。

こどもは脱水になりやすい!!

冒頭でも触れた通り、子どもは脱水になりやすいのですが、それはなぜでしょうか?

その理由は4つあります。

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    ※不感蒸泄とは汗や呼吸によって出ていく水分をいいます。

 

2.脱水の症状は?

脱水のときの症状は主にこの6つ!

脱水になるとこんな症状が出てきます。

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これらの症状には要注意です。

これらの症状は全て「からだから水分、電解質が出ていく事で起きる」がポイントとなります。順番に解説していきます。

おしっこの色が濃くなる。または出なくなる。

からだの水分量は主に腎臓で調整されていて、不要なものや不要な水分はおしっことして排出され、必要な栄養分や水分は再びからだにもどっていきます。

そのため、からだの水分が減ってくると水分が出ないようにはたらくため、おしっこが濃くなります。さらに脱水が進行してくると、水分を貯めるはたらきがより一層強くなるので、おしっこは出なくなります。子どもの場合、半日以上おしっこが出ない場合は要注意です。

粘膜や皮膚が乾燥している。

水分がある時の粘膜は湿り気をおびています。皮膚はプルプルしていたりモチモチしていますね。ですが脱水により水分が出ていくと、皮膚や粘膜にある水分量も減少しますから、カサカサになったりシワがよってきます。

涙が出ない

こどもは体調が悪くなると、だいたい機嫌が悪くなりぐずったりしますよね。普段泣いた時は涙が出ると思いますが、脱水のときは涙は出なくなります。

目や大泉門が陥没する

からだの水分が失われると目の上まぶたが陥没してきます。

また0~1歳くらいまでのお子さんの場合、頭のてっぺん付近に「ぷにっ」とやわらかい部分があり、ここを「大泉門」といいます。この大泉門が陥没していきます。

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ぐったりする

脱水のときは、水分と一緒に電解質(ミネラル)も失われていきます。電解質とは、水分の量を調整したり、筋肉を動かしたり、神経の伝達など生きる上で必要不可欠なものです。電解質が失われると、脳や体を動かすの機能にも影響してきますから、ぐったりしてきます。ぐったりすると、水分を飲むことも辛くなってきますから、さらに悪循環に。

けいれんする

ぐったりするのと同様、電解質が失われることで脳へのダメージをうけ、けいれんしてしまう場合があります。ここまでくるとかなりの重症度です。

3.脱水を防ぐには?

こまめに水分補給をすることがポイント!

脱水予防にはとにかく「水分補給」です。からだから出てしまう水分を飲んで補う。これが非常に重要です。

また、水分以外にも電解質が一緒に出ていきますから、水分と塩分を一緒に補えるといいですね。

それをカンタンに補えるのが、OS-1やスポーツドリンク。ただスポーツドリンクなどは糖分がすごいので、手作りしてしまうのもオススメです。

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4.脱水になってしまったときは?

まずは水分補給をしましょう。

まず飲水が出来る状態であれば水分補給を試みましょう。できればOS-1など塩分が含まれたものが望ましいです。また、先程お伝えした手作りOS-1もいいですね。

 

水分補給が難しければ病院へ!!

水分補給が難しいような状況であれば、迷わず病院へ行きましょう。

また水分がとれていても、脱水症状が出ている場合は早急に受診を。

こどもは治るのが早いのと同時に、とにかく病状の進行が早いです。そのため「大丈夫かも」と思って、様子をみていたらあっという間に脱水が進行していることも。

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5.まとめ

脱水に関するまとめです。

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「こどもは脱水になりやすい。」

このポイントをしっかり抑えて、日頃から予防していきたいですね。

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保育園看護師ってどんなお仕事をしてるの?

 

「保育園看護師ってどんなお仕事?」

「保育園看護師って大変?」

 

 

ご覧いただきありがとうございます!

本日は保育園看護師について、どんなお仕事をしているのか?を、私の経験を交えて解説していきたいと思います。

「保育園看護師ってどんなお仕事してるのか気になるな」

「保育園看護師になってみたいけど、自分に務まるのかな?」

「保育園看護師だけど、他の園の看護師はどんなお仕事してるんだろう?」

など、保育園看護師を希望する方、または保育園看護師になっていて、自分のお仕事に活かしていきたい方の参考になればと思います。

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保育園看護師とは?

まずは保育園看護師とはどんなお仕事なのか?ここから解説していきます。

保育園看護師とは、保育園に従事する看護師のことをいいます。近年、認可保育園を中心として少しずつ保育園看護師の数は増えてきています。

基本保育園は月~金曜日をメインに使うお子さんが多く、それに合わせて看護師も平日5日間勤務をすることが多いです。また病院勤務とは異なり、夜勤がないので、夜勤をしたくない方やママナースにはいいかもしれません。

 

保育園看護師の業務

園児の怪我、体調不良時の対応

こちらの役割が1番大きなところだと思います。

「怪我をしてしまった!」

「熱が出てしまった!」

など園児の怪我のときに適切に応急処置を行うこと。また、体調不良の際はお迎えまで様子を観察したり、園児が安楽にできるよう、環境を整えます。怪我や体調によって医療機関の受診を要する状況の場合は、受診の付き添いをします。

園児の健康管理

毎日園児が健やかに成長していくこと。これは保護者であれば、みなさん強く望まれることではないでしょうか?

そのためには日々の体調管理がかかせません。

保育士と協力して、体調不良児の園児がいないか?観察していきます。また、体調不良時には必要に応じて嘱託医と連携をとり、お迎えやお休みができるよう、保護者に依頼することもあります。

具体的には、体調管理カードを作成して、日々の健康状態を記録したり、巡回をして全クラスをまわることもあります。また発育測定を実施し、問題なく成長ができているかみていくこともあります。他にも予防接種歴を確認し、未接種の場合は声掛けを行います。

感染対策

保育園はとにかく感染症が多く発症します。特に0~3歳に関しては、初めての集団生活で様々なウイルスや細菌にさらされ、感染症に罹患しやすいです。

そのため、保育園における感染対策について、医療職である看護師が率先して行っていきます。

具体的には、その時期に合わせた感染症や市区町村から発表される流行中の感染症、また園内で流行している感染症に対する予防策を検討し、職員へ周知して予防策を実施していくこと。必要に応じて園内研修等を行い、職員が統一して感染対策に取り組めるようにしていきます。また、感染症に対して、園内だけではなく、保護者にも伝達し、家庭内で同様の症状が出た際に、早期対応がとれるようにするのも看護師の役目です。

保育の補助

現在保育園は慢性的な保育士不足です。その背景から、保育園に看護師が導入されました。そのため保健活動の傍ら、クラスに入り保育の補助をおこなっていきます。また場合によって、0歳児クラスに限りクラス担任を行う場合も。

保育補助の内容としては、食事やオムツ交換、お散歩の引率、室内での保育など、クラス担任の指示の元動いていきます。

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保健指導

こちらは主に子ども向けの保健指導になります。紙芝居やペープサート、時に歌や実演などを混じえて、子どもたちにわかるように保健指導をおこなっていきます。

過去に保健指導を行った例としては、

手洗い・うがい指導、熱中症予防指導、むし歯予防集会、歯磨き指導、マスク指導、目の愛護デーなど、子どもたちの健康を守るための指導をおこなっていきます。

お便りの作成

主に保健だよりの作成になります。月に1度保護者向けに保健だよりを作成・発行していきます。内容は季節に合わせた健康管理の方法や、感染症対策、保健指導や発育測定、内科検診などの日程周知などを記載していきます。

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その他

その他として、発育測定の実施や内科検診・歯科検診の日程調整や会場設定、物品準備、介助の実施などが挙げられます。

保育園看護師のメリット、デメリット

保育園看護師のメリット

一番のメリットは、子どもが好きな方にとって、子どもと接しながらお仕事ができることだと思います。また病院やクリニックとは異なり、入園~退園or卒園するまでの長い期間子どもとかかわることができます。

さらに小児領域に興味のある方にとって、子どもの成長発達を間近にみることができます。大人にも個性があるように、子どもたちにも個性がありますから、教科書では学びきれないものも得られます。また保育園では、保育士が家庭と連携を取りながら、子どもたちの成長発達を促していきます。そのため、その促し方を保育士から学ぶことも。いずれ小児病棟やクリニックなどに転職を考えているのであれば、そういった知識も活かしていけます。

あとは、保育園は基本的に月~金曜日(土曜日もあるところはある)の日中が開園になります。看護師は基本的に、園児たちが多く通う月~金曜日の日中の勤務となりますので、夜勤をしたくない方や家庭のあるママナースも働きやすい環境です。

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保育園看護師のデメリット

デメリットとしては、保育園は医療機関ではないので、医療行為は基本的に行いません。そのため、医療的な技術を実施する機会がありませんから、そういった面ではブランクが出てきます。

また、看護師の配置は基本的に一つの園に1人です。(規模により2人以上配置する園もあり)看護師という専門職が1人しかいないことから、感染対策等の保健活動をするうえで迷った時や悩んだ時に相談しにくいといったこともあります。感染対策などを周知をするときも、伝える相手は医療職ではないので中々伝わりにくい場面もあり、その対策が浸透するまでに時間を要することも。とはいえ、医療職ではない相手と連携をとっていくことは、今後他職種と働いていくためには必要な能力になります。またわかりやすく伝えるというスキルも身につけられます。

また給与面で、今まで夜勤をやってきた方にとっては、日中勤務になるため給与は下がります。ただ、日中の勤務は夜勤と違って、規則正しい生活を送りやすくなるため、身体的な負担は少なくなってきます。

デメリットはいくつかありますが、その中でも今後小児領域を極めたい方や、不規則勤務などで身体に負担をかけたくない方には向いていると思います。 (余談ですが、保育に入った時に子どもたちと一緒に遊んだりするので、そういう意味では体力が必要になってきますよ。)

まとめ

ここまで保育園看護師としての仕事を解説してきました。簡単にまとめていきたいと思います。

・保育園看護師とは、保育園に従事する看護師のことをいう。

・保育園看護師の業務は大きく6つ。「園児の体調不良、怪我の対応」「園児の健康管理」「感染対策」「保育の補助」「保健指導」「お便りの作成」など。

・保育園看護師のメリットは、子どもと関わることのできる仕事であり、子どもの成長発達を見て学ぶことができる。また日中勤務になるため、夜勤をしたくない方や家庭持ちにはオススメ。

・保育園看護師のデメリットは、医療行為に対するブランクができやすいこと、「看護師」という専門職が1人しかいないこと、夜勤がないため給与が下がる等があげられる。

 

以上になります。

保育園看護師とは、まだまだ新しい領域のため、中々情報が少ない現状にあります。保育園看護師に興味のある方の参考になれれば嬉しいです!

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子どもが熱!!こんな時どうする?熱の時の対応方法について

🤱「子どもが熱を出した!」

👨「熱の時はどうすればいいんだ!?」

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ご覧いただきありがとうございます。

りらこど初めての投稿記事です。

 

ママさんパパさん。

お子さんが熱を出した時に焦ったことはありませんか?

お子さんが熱を出して苦しんでる姿をみると、とっても不安になりますよね。

私も一児の母として、子どもが辛そうな姿をみるのはとても不安になりますし、焦ってしまいます。ですが、熱を出した時に見るべきポイントや、対応方法がわかると落ち着いて行動ができます。

今回の記事ではそのポイントや対応方法を解説していきます。

ぜひ参考にしてくださいね。

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熱って何者?

「熱」とはカンタンにいうと、「からだにとってよくないものがあることで、体温のコントロールがうまくいかず、いつもより高い温度になってる状態」です。

 

どうして熱が出るの?

熱の原因については様々ありますが、基本的には、「悪いモノを倒すための反応」と覚えてもらって大丈夫です。では悪いものを倒すための反応とはどんなものでしょうか?もう少し分かりやすく解説していきます。

例えば、からだに風邪のウイルスがはいってきたとしましょう。

このウイルスはある一定の温度で活発に動く存在。ですが、「からだにとってよくないもの」ですよね?

このからだによくないウイルスを一刻も早く追い出したいわけです。そのためには、体温を上げてウイルスがはたらきにくい環境を整えることが大切です。

つまり、「からだにとって悪いモノ🟰ウイルスを、からだが熱をあげることで倒そうとする」これが、熱の目的なんです。

そう考えると、熱って人間がからだを守るには必要な反応なんですね。

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子どもは熱を出しやすい!?

🤱「なんでこんなに熱出すの~💦」

👨「また熱~?!」

ママさん、パパさんの心の声が聞こえてきました。

そう、子どもってとっても熱を出しやすいんです。

その理由は「体温をコントロールするコントローラーがまだ未熟だから」なんですね。

脳には体温調節機能があるんですが、ここが子どものうちは未熟です。そのため体温をコントロールするチカラが未熟なんですね。

 

 

熱が出た時の対処法

熱のしくみや熱が出る理由は、なんとなくわかりましたか?

熱が出る原因がわかったとはいえ、我が子がつらそうなのをみると不安で心配になりますよね。

次は熱が出た時の観察ポイントと対処法を解説していきます。

 

熱の時に見るべきポイント

こどもの熱の時に見るべきポイントは次の3つになります。

1、水分はとれてる?

2、ねむることができてる?

3、あそぶことができてる?

この3つはとにかく重要です。

水分がとれていて、普段通りにねむったり、遊ぶことが出来ている場合は、脱水になる危険性が低いため、すぐの受診は必要ありません。

 

熱の時は冷やしてはいけない!?

熱の時は「体を冷やす!」

ちょっとまってください。

熱🟰冷やすではないです。

私たち大人は熱を出した時、寒気があるときありませんか?その時からだを冷やしますか?

冷やさず、からだを温める方が多いのではないでしょうか?

これは子どもにおいても全く一緒です。

ではなぜ、冷やさずにからだをあたためるのでしょうか?

それは「悪いモノ🟰ウイルスを倒すための準備」ができあがっていないことと、「余計なエネルギー消費を防ぐため」だからです。

寒気がする時ってからだが震えますよね?そんなときは、震えることで体温をあげて、ウイルスを倒すための環境をつくります。そして、この体温をあげる行為はエネルギーを消耗します。

からだががんばってウイルスを倒そうとしているところに、冷やす行為をしてしまうと、無駄なエネルギー消費をして、さらにからだは疲れてしまいます。

そのため、寒気があるときは冷やさずに保温をすることが大切なんですね。

 

じゃあ逆に冷やすのはどんな時?そう思いますよね。

答えは、「熱が上がりきった時」

熱が上がりきった🟰ウイルスと戦うための環境ができた!ということになりますから、このタイミングで冷やしましょう。

見極め方としては、子ども自身が「暑い」と言ってきた時。これですね。

冷やすといっても保冷剤を無理に使う必要はなくって、洋服を1枚脱がせる、掛物を剥ぐなどでもOK。

お子さんの様子をみて行ってくださいね。

 

余談ですが、「暑いや寒いを言えない乳児はどうしたらいいの?」という疑問が出てきます。

こちらに関しては、子どもの手足に触れてみてください。冷えてたら保温、暑ければ冷やす。これで判断してもらえれば大丈夫です。

 

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熱の時の対応方法

基本的にはこの3つです。

1、安静にする。

2、水分(栄養)を補う。

3、必要に応じてお薬の使用。

 

1の安静について。

これは横になって休む、、と言いたいところですが、なかなか子どもには難しいですよね。

大丈夫です。

遊べるなら遊ばせてください。

遊べる🟰そこまで辛くないということですから、無理に横にしなくて大丈夫です。

ただ遊び方は工夫するといいかもしれません。例えば座ってできる塗り絵、おえかき。絵本を読む、おままごとをする。など室内でできる遊びをとりいれるといいですね。

そこに先程の保温、冷やすを状況に応じて行ってください。

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2の水分(栄養)の補給について。

こちらに関しては、栄養は後回しでも大丈夫です。

ただ水分は補ってください。

というのも、人の体は水でできていて、熱の時は水分が出ていきやすく、脱水の危険性があるから。

特に子どもの場合は、大人よりも水分量が多いです。

なのでちょこちょここまめに水分を与えてください。

栄養面については「食べられるものを食べられるだけ」これで十分です。

理由は普段の食事から得ている栄養を身体に蓄えているから。病気のときはこの蓄えでも問題ないので、無理に食べなくって大丈夫です。

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3の必要に応じてお薬を。

これに関しては、前提として医師の指示にしたがってください。

ただ、こどもはもともと「からだを自力で治す力」をもっています。

なので、すぐに薬を使わなくても大丈夫なんですが、

例えば熱があるために眠れない、水分が取れない等、日常生活に影響が出てくる場合は、お薬を使ってあげることも大切です。

お薬を使う/使わないをはっきりと二極化するのではなく、必要に応じて使っていきたいですね。

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こんな時は病院へ

基本的に熱があっても、水分が取れていて、普段通りに遊んだり眠れたりしている場合は、急いでの受診はしなくても大丈夫です。

ただ以下の場合は、夜間帯でも早めの受診をオススメします。

 

・3ヶ月未満のお子さんの発熱

 ⇒3ヶ月未満は熱以外の症状が出にくく、重症度の判断がつきにくいため。

・水分補給ができない

⇒脱水のリスクがあるため

 

こんなときは、夜間帯でも病院に行きましょう。

 

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まとめ

まとめになります。

・熱はからだを守るための防衛反応

・こどもは体温をコントロールする機能がまだ未熟なため、熱を出しやすい。

・熱の時は、「水分が取れているか?」「眠れているか?」「遊べているか?」この3つをチェック。

・保温と冷やすを適切に行う。

・水分はこまめにとり、室内で安静をとる。

・3ヶ月未満の発熱と水分が取れない時は受診を。

 

こどもが熱の時は上記に気をつけて、落ち着いて行動してくださいね♪