️☀️りらこど~ほいくえんなーす~️☀️

保育園ナースのりらがこどものあれこれ、保育園看護師事情を記録します*॰ॱ✍

保育園看護師ってどんなお仕事をしてるの?

 

「保育園看護師ってどんなお仕事?」

「保育園看護師って大変?」

 

 

ご覧いただきありがとうございます!

本日は保育園看護師について、どんなお仕事をしているのか?を、私の経験を交えて解説していきたいと思います。

「保育園看護師ってどんなお仕事してるのか気になるな」

「保育園看護師になってみたいけど、自分に務まるのかな?」

「保育園看護師だけど、他の園の看護師はどんなお仕事してるんだろう?」

など、保育園看護師を希望する方、または保育園看護師になっていて、自分のお仕事に活かしていきたい方の参考になればと思います。

f:id:riranokodomo:20221028133221j:image  

              ❁︎contents❁︎

保育園看護師とは?

まずは保育園看護師とはどんなお仕事なのか?ここから解説していきます。

保育園看護師とは、保育園に従事する看護師のことをいいます。近年、認可保育園を中心として少しずつ保育園看護師の数は増えてきています。

基本保育園は月~金曜日をメインに使うお子さんが多く、それに合わせて看護師も平日5日間勤務をすることが多いです。また病院勤務とは異なり、夜勤がないので、夜勤をしたくない方やママナースにはいいかもしれません。

 

保育園看護師の業務

園児の怪我、体調不良時の対応

こちらの役割が1番大きなところだと思います。

「怪我をしてしまった!」

「熱が出てしまった!」

など園児の怪我のときに適切に応急処置を行うこと。また、体調不良の際はお迎えまで様子を観察したり、園児が安楽にできるよう、環境を整えます。怪我や体調によって医療機関の受診を要する状況の場合は、受診の付き添いをします。

園児の健康管理

毎日園児が健やかに成長していくこと。これは保護者であれば、みなさん強く望まれることではないでしょうか?

そのためには日々の体調管理がかかせません。

保育士と協力して、体調不良児の園児がいないか?観察していきます。また、体調不良時には必要に応じて嘱託医と連携をとり、お迎えやお休みができるよう、保護者に依頼することもあります。

具体的には、体調管理カードを作成して、日々の健康状態を記録したり、巡回をして全クラスをまわることもあります。また発育測定を実施し、問題なく成長ができているかみていくこともあります。他にも予防接種歴を確認し、未接種の場合は声掛けを行います。

感染対策

保育園はとにかく感染症が多く発症します。特に0~3歳に関しては、初めての集団生活で様々なウイルスや細菌にさらされ、感染症に罹患しやすいです。

そのため、保育園における感染対策について、医療職である看護師が率先して行っていきます。

具体的には、その時期に合わせた感染症や市区町村から発表される流行中の感染症、また園内で流行している感染症に対する予防策を検討し、職員へ周知して予防策を実施していくこと。必要に応じて園内研修等を行い、職員が統一して感染対策に取り組めるようにしていきます。また、感染症に対して、園内だけではなく、保護者にも伝達し、家庭内で同様の症状が出た際に、早期対応がとれるようにするのも看護師の役目です。

保育の補助

現在保育園は慢性的な保育士不足です。その背景から、保育園に看護師が導入されました。そのため保健活動の傍ら、クラスに入り保育の補助をおこなっていきます。また場合によって、0歳児クラスに限りクラス担任を行う場合も。

保育補助の内容としては、食事やオムツ交換、お散歩の引率、室内での保育など、クラス担任の指示の元動いていきます。

f:id:riranokodomo:20221028133836j:image

保健指導

こちらは主に子ども向けの保健指導になります。紙芝居やペープサート、時に歌や実演などを混じえて、子どもたちにわかるように保健指導をおこなっていきます。

過去に保健指導を行った例としては、

手洗い・うがい指導、熱中症予防指導、むし歯予防集会、歯磨き指導、マスク指導、目の愛護デーなど、子どもたちの健康を守るための指導をおこなっていきます。

お便りの作成

主に保健だよりの作成になります。月に1度保護者向けに保健だよりを作成・発行していきます。内容は季節に合わせた健康管理の方法や、感染症対策、保健指導や発育測定、内科検診などの日程周知などを記載していきます。

f:id:riranokodomo:20221029111309j:image

その他

その他として、発育測定の実施や内科検診・歯科検診の日程調整や会場設定、物品準備、介助の実施などが挙げられます。

保育園看護師のメリット、デメリット

保育園看護師のメリット

一番のメリットは、子どもが好きな方にとって、子どもと接しながらお仕事ができることだと思います。また病院やクリニックとは異なり、入園~退園or卒園するまでの長い期間子どもとかかわることができます。

さらに小児領域に興味のある方にとって、子どもの成長発達を間近にみることができます。大人にも個性があるように、子どもたちにも個性がありますから、教科書では学びきれないものも得られます。また保育園では、保育士が家庭と連携を取りながら、子どもたちの成長発達を促していきます。そのため、その促し方を保育士から学ぶことも。いずれ小児病棟やクリニックなどに転職を考えているのであれば、そういった知識も活かしていけます。

あとは、保育園は基本的に月~金曜日(土曜日もあるところはある)の日中が開園になります。看護師は基本的に、園児たちが多く通う月~金曜日の日中の勤務となりますので、夜勤をしたくない方や家庭のあるママナースも働きやすい環境です。

f:id:riranokodomo:20221029111340j:image

保育園看護師のデメリット

デメリットとしては、保育園は医療機関ではないので、医療行為は基本的に行いません。そのため、医療的な技術を実施する機会がありませんから、そういった面ではブランクが出てきます。

また、看護師の配置は基本的に一つの園に1人です。(規模により2人以上配置する園もあり)看護師という専門職が1人しかいないことから、感染対策等の保健活動をするうえで迷った時や悩んだ時に相談しにくいといったこともあります。感染対策などを周知をするときも、伝える相手は医療職ではないので中々伝わりにくい場面もあり、その対策が浸透するまでに時間を要することも。とはいえ、医療職ではない相手と連携をとっていくことは、今後他職種と働いていくためには必要な能力になります。またわかりやすく伝えるというスキルも身につけられます。

また給与面で、今まで夜勤をやってきた方にとっては、日中勤務になるため給与は下がります。ただ、日中の勤務は夜勤と違って、規則正しい生活を送りやすくなるため、身体的な負担は少なくなってきます。

デメリットはいくつかありますが、その中でも今後小児領域を極めたい方や、不規則勤務などで身体に負担をかけたくない方には向いていると思います。 (余談ですが、保育に入った時に子どもたちと一緒に遊んだりするので、そういう意味では体力が必要になってきますよ。)

まとめ

ここまで保育園看護師としての仕事を解説してきました。簡単にまとめていきたいと思います。

・保育園看護師とは、保育園に従事する看護師のことをいう。

・保育園看護師の業務は大きく6つ。「園児の体調不良、怪我の対応」「園児の健康管理」「感染対策」「保育の補助」「保健指導」「お便りの作成」など。

・保育園看護師のメリットは、子どもと関わることのできる仕事であり、子どもの成長発達を見て学ぶことができる。また日中勤務になるため、夜勤をしたくない方や家庭持ちにはオススメ。

・保育園看護師のデメリットは、医療行為に対するブランクができやすいこと、「看護師」という専門職が1人しかいないこと、夜勤がないため給与が下がる等があげられる。

 

以上になります。

保育園看護師とは、まだまだ新しい領域のため、中々情報が少ない現状にあります。保育園看護師に興味のある方の参考になれれば嬉しいです!

f:id:riranokodomo:20221028134231j:image